☀️熱中症☀️

7月に入り、だんだんと昼間の温度も高くなり、熱くなってきてましたね。

暑い夏に私たちがかかる熱中症、実はわんちゃん・ねこちゃんも、なる可能性があるんです❗

皆さんは、わんちゃん・ねこちゃんのために何か対策はしていますか❓

今回は、この時期から気を付けたい熱中症についてお伝えしようと思います。

目次

  • 熱中症とは

  • 原因・なりやすい環境

  • 症状

  • 応急処置

  • 過ごしやすい環境・対策

熱中症とは❓☀

熱中症は、高温多湿な環境下で、体温調節がうまくできなくなり高体温になったり、体の水分・塩分が失われたりすることで起こる緊急を要する疾患の総称です。

原因・なりやすい環境🌡️

わんちゃん・ねこちゃんは、体温調節が非常に苦手な動物です。

私たち人間の場合は、身体に熱がたまると全身に汗をかきます。その汗が蒸発し体の熱を外に逃がして、体温調節をしています。

しかし、わんちゃん・ねこちゃんは汗での体温調節が非常に苦手で、人間のようにうまく熱を逃がすことができない動物なのです😮

わんちゃんの場合🐕

 

  • 温度が25度以上・湿度60%以上

4月~5月ごろから、リスクの高い環境になってくるので、熱中症対策が必要です。

  • 暑い日の過度な運動の後

体温が上昇し、高体温になり危険です。

  • 暑い時間帯のお散歩

真夏のアスファルトは、50~60度まで上昇します。わんちゃんは地面に近く、熱を受けやすいため、危険です。

  • 外飼いをしている

室外は、室内のように、温度と湿度の調節が難しく、輻射熱の影響を受けやすいうえ、様子の変化に気付きにくく、危険です。

  • 毛量が多い子・寒い地域原産のわんちゃん

熱がこもりやすく、体温が上昇しやすいため、注意が必要です。

  • 短頭腫の犬

パグ・フレンチブルドック・ボストンテリア・チワワ・シーズーなどの犬種は、特性上呼吸がしずらく、パンティングでの体温調節がうまくできず、熱中症になりやすい傾向があります。

ねこちゃんの場合🐈

 

  • 温度30度以上・室温60%以上

温度が30%以下でも、室温が高いと熱中症の危険性があります。

  • 高い場所   

猫が好む高い場所は上昇した熱気がたまって気づかないうちに暑くなりやすいです。

  • 子犬、子猫・老犬、老猫

体温調節機能の未熟・衰えで、体温も上昇しやすく、リスクが高いです。

  • 被毛が黒色の子

黒色は熱を吸収しやすく、日差しが強い場所は、特に注意が必要です。

  • 肥満の子

体を覆う脂肪が、体に熱を閉じ込めやすく、心臓に負担がかかり注意が必要です。

  • 腎臓・心臓病、呼吸器疾患などの持病がある子

呼吸がしずらかったり、脱水になりやすいため、発症のリスクが高いです。

※気温や、環境はあくまで例です。個体差があるので、わんちゃん・ねこちゃんの様子をよく観察しておきましょう。

症状🤒

お家のわんちゃん・ねこちゃんに、下記の症状が出たら、すぐ病院にかかりましょう❗

軽度の場合😐

  • 元気食欲がない
  • 体がいつもより熱い
  • 心拍数や呼吸数がいつもより多い
  • 運動をしてないのにパンティング(ハァハァと口を開け呼吸している)している(犬)

犬のパンティングは普段からする行動なので、熱中症か見分けがつきにくいと思います。運動してないのに、または、いつもとは違うようなパンティングをしている場合は早めに病院を受診しましょう。軽度の症状に気付くには、暑い日に、こまめに体温チェックをしたり、様子をしっかり観察しておくことが大切です。

中度の場合🥵

  • 嘔吐・下痢がある
  • ふらつきがある
  • 開口呼吸をしている(猫は通常、口呼吸はしないため)(猫)
  • 運動をしてないのにパンティング(ハァハァと口を開け呼吸している)している(猫)

上記の症状に気付いたら、さらに悪化する前に、すぐに病院を受診しましょう。

重度の場合⚠️

  • 痙攣している
  • 意識がない

上記の症状は、一刻を争う事態です。短時間で死亡してしまう恐れがありますので、応急処置をし、速やかに病院を受診してください。

緊急での対処が必要なので、病院に行く前に連絡をしておくと良いです。

応急処置❤️‍🩹

  • 風を当てて冷やす

身体に霧吹きで水をかけ、扇風機やうちわで風を送り体温を下げる。

濡らしたタオルで身体を覆うのも効果的!

⚠️氷水など冷たすぎる水は逆効果になる為、常温のお水にしてください。

  • 保冷剤で冷やす

タオルを巻いた保冷剤や氷まくらを喉の部分や内もも、脇の付け根の下など被毛が薄い部分にあてて冷やす。

  • 水分をゆっくり飲ませる

少しずつゆっくりと水を飲ませる。スポーツドリンクなどがあれば3倍くらいに薄めて飲ませましょう。

  • 意識がないときは冷やしながら病院へ!

移動の間も窓を開けるなどして、風通しを良くしましょう。

 

※応急処置をしたからといって大丈夫というわけではありませんので、熱中症の疑いがある・症状がよくならない場合は、必ず病院を受診しましょう。

過ごしやすい環境・対策🍀

飼い主様の工夫により、熱中症は防ぐことができます。

わんちゃん・ねこちゃんの過ごしやすい環境を作り、対策することを心がけましょう❗

わんちゃんの場合🐕

  • 快適な室温・湿度

室温26℃前後・湿度30~60%がベストです。

湿度に関しては人間が快適と感じる40~60%より低めに設定するのが好ましいです。

  • 早朝・夜のお散歩

お散歩前に地面を手で触ってみて熱くないか確認してから出発する事を心がけましょう。

  • サマーカット

直射日光が当たらない、皮膚が見えない程度でトリミングなどでサマーカットしてあげるのもおススメです。

お留守番中は念のため、服やハーネスも脱がしてあげましょう。

ねこちゃんの場合🐈

  • 快適な室温・湿度

室温26~28℃・湿度50~60%がベストです。

人間にとっての室温28℃は少し暑いと感じると思いますが、ねこちゃんは特に急激な温度変化に弱い為、少し高めに設定しておきましょう。

  • 高い場所

棚の上などねこちゃんがよくのぼる場所に、通気性のよい・ひんやりした素材のマットを敷いてあげるのも暑さ対策となります。

  • エアコン

冷気は下に溜まる為、1階でお留守番させることが省エネにもなりオススメです。

冷えすぎても体調不良になるので、温度が低すぎない場所に自由に移動できるようにするなどの寒さから守る対策も必要です。

2頭以上飼っている場合は、暑がりの子に合わせて温度を設定し、寒さ対策をすることで寒がりの子にも配慮できます。

  • 風通しをよくする

夏場だけでなく、密閉された空間は室温・湿度ともに上昇しやすいです。

防犯対策をしたうえで、窓や隙間を最低でも2カ所開け、風の通り道を作ると部屋の換気ができます。

  • 日陰をつくる

窓から外を眺めることが好きな子の場合は、いつの間にか身体が熱くなり体温上昇につながるケースがあります。

あらかじめ窓に遮熱カーテンをかけたり、フィルムを貼る、掃き出し窓のある部屋でお留守番させないなどの対策を心がけましょう。

  • 水分補給できるようにしておく

特に夏の時期は呼吸により水分が蒸発されるので、お水をいつもより多めに用意しておきましょう。

室温が高いと、溜めておいたお水に雑菌が繁殖しやすい為、お水は毎日取り換え、お留守番前には入れ替えましょう。

ねこちゃんはわんちゃんに比べ、あまりお水を飲みません。お水に鶏のささみのゆで汁や、ごく薄めのかつおだしなど風味をつけてあげて、興味をそそる工夫をしてあげましょう。容器の中に氷を入れると、冷たさを気に入ってよく飲んでくれることもあります。

ふやかしたごはんをあげるのも対策となります。

  • ペットカメラ

お留守番中のわんちゃん・ねこちゃんの急な変化に気づけ、くつろげてるか、苦しそうではないかなどスマートフォンで様子を確認できるので便利です。

 

ねこちゃん・わんちゃんは、自分の異変を周りに気付かれないよう隠そうとする動物です。

そのうえ喋ることができないので、皆さん飼い主様が異変に気付けるように、日ごろから様子を観察しておくようにしましょう!

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